ブルームーン/映画公開前ネタバレ

2026年2月10日

[事前情報] タイトルとサムネ画像のみ

一人のおっさん、ロレンツ・ハート(イーサン・ホーク)が、とあるバーで延々と喋り捲る映画。
このおっさん、かなり有名な作詞家(47歳)なのだが、他人が作詞したミュージカル(オクラホマ!)への悪口、作曲家ロジャースについて、そして20歳の女子大生エリザベスに恋したこと、を怒涛のように喋り捲る。

会話の相手となるのは、バーのマスターをはじめとして、ピアニスト、花束の配達員、くだんの女子大生、バーに居合わせた作家(気が付かなかったが、この人最初からバーにいたようだ)、リチャード・ロジャース、ライバルの作詞家オスカー・ハマースタイン2世などなど。

聞き手の皆さんも、一応会話の相手をしたりするのだが、露骨に表情には出さないものの、こいつ困ったやつだな、迷惑だなとウンザリした気持ちで聞いているのがありありと分かる。
これは、同じく映画を見ている我々も同様。
おっさんの話は、情報量が多いわけではなく単に長いだけで、正直言って聞いても聞いていなくても対して違いがない。どうでもいい、と言いたくないぐらいに意味不明。
退屈というか、面白くないというか、とにかく聞いているのが苦痛になる。というか眠気すら覚えてくる。
しかし、この会話の中に、後半回収される伏線が、ちらほら存在する。

どうやらこのロレンツ・ハートは、アルコール依存症で、過去に仕事に穴をあけたこともあるらしい。
それが原因で作曲家ディック・ロジャースは、ロレンツ・ハートの代わりに、新たにオスカー・ハマースタイン2世と組むことになったようだ。
またアバンタイトルで、ロレンツ・ハートは7か月後に死ぬことも分かっている。

後半になると、この男の振る舞いが痛々し過ぎて、流石に可哀想になってくる。
終盤では、愛する女子大生エリザベス(マーガレット・クアリー)から、二十歳の誕生日に好きな男とヤろうとした、別の日にリベンジでヤッた、そしてヤリ捨てられたという話を赤裸々に聞かされる。
そして「愛してると言ったけど、そういう意味じゃない」という、残酷すぎる伏線回収。

なお、タイトルのブルームーンは、この作詞家の代表作であるが、同時に自ら駄作と位置付けている作品。
ラストは、この曲にのせて女性陣が合唱し、少し落ち込んでいたロレンツ・ハートが再び元気を取り戻す。なかなかに粋な、またコメディ的な終わり方。
古い時代のミュージカルの歴史を知っている人には、面白いかもしれない。

イーサン・ホークはもっと大きいイメージがあったが、この映画だと随分小さく見える。マーガレット・クアリーにも見下ろされているし。

公開:2026年3月6日
[上映時間:1時間40分]

本編鑑賞後にYoutubeで公式予告編を見てみた。

スポンサーリンク